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『風の旅人』 30号

FIND the ROOT われらの時代

HUMAN REALITY 色即是空

今日の地球上の破壊や虚無は、
他の何かの備えや過剰と裏表である。

絵/大竹伸朗

Babel I 【ネバダ核実験場】

© Richard Misrach

© Richard Misrach

© Richard Misrach

Babel II 【ラスベガス】

© Nakano Masataka

© Nakano Masataka

© Nakano Masataka

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※掲載写真の印刷物への使用は法律で禁止されています。

vol.30 2008年2月発行

定価 ¥1,200(税込)
全150ページ 30×23cm

 今日の人間世界は、一つの規則を標準化して固定しようとすることが多いですが、自然世界においては何一つ固定できるものはなく、全ては移ろいすぎる現象にすぎません。
 移ろいながらも常に新たな関係が結ばれていく現象の背後には、何らかの働きがあるのでしょうが、その働きは、様々な部分が相互に影響し合いながら微妙に変化しますから、一つの現象を取り出して分析する視点で全体の動きを捉えることはできません。一部分ではなく、さらに多くの現象を集めたとしても、全体にはなりません。
 人間は、この世界の全てを見ることができないのに一つの正しい答を求めようとします。一つの正しい答を求めるために、自分に見えないことを排除して、思考することが多くあります。
 自分が見ることのできないものを無いものとみなし、自分が有ると信じるものだけで答を決め、その答に従って生活のルールを組み立て、ルールに従えばよいという大義名分で人間の都合に添った現象が増殖していく。そのなかで、手に負えない欺瞞と思い上がりが育ってきます。
 人間にとって、この世の現実とはいったい何なのか。そして、その本質は何なのか。

雑誌『風の旅人』編集長 佐伯 剛

【 表紙・裏表紙 】

絵/大竹伸朗

【 写真 】

【 文章 】