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『風の旅人』 23号

FIND the ROOT 「世界」と「人間」のあいだ

OWN LIFE 永遠の現在

この世に「生」を授かったものは、
時と状況に応じた関係を結んでいく。
生きることはすなわち、
関係を積み重ねることである。
一つの関係は、
偶然と必然が微妙に合わさったもので、同じものはない。
だから、関係を積み重ねた「生」も、
それ自身で唯一となる。

GREAT MOUNTAIN / 富士山

© Chris Steele-Perkins / Magnum Photos Tokyo

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SPIRITUAL HOME / 里山

© Imamori Mitsuhiko

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※掲載写真の印刷物への使用は法律で禁止されています。

vol.23 2006年12月発行

定価 ¥1,200(税込)
全150ページ 30×23cm

 私たち日本人の感受性は、日本の風土によって育まれました。また、同じ日本でも、山里、海岸、都市などによって身体的感覚は異なり、生活環境も異なります。
 しかし、今日の社会は、誰にでも当てはまるように平均化した幸福のイメージを、地方特性に関係なく浸透させようとする力が働きます。
 世界を覆い尽くすグローバリゼーションもその流れのなかにあるのでしょう。
 その結果、私たちは、私たちの幸福感や身体的感覚すらも、生身のものとして感じるのではなく、一種のバーチャルな現象として、共有を強いられています。
 そのプロセスのなかで、自分に固有の生の手応えを喪失していきます。

 しかし、実際には一つのモノゴトが成立する時、そこに無数のモノゴトの関係性が生じており、その関係性は、同じものがありません。その関係性の総体こそが、私たち一人一人に固有の生命なのではないかと思います。
 バーチャルに与えられた価値観ではなく、自分と、自分を取り囲む物の関係に目を向け、その手応えのなかで、自分の生のリアリティを確認する。自分に深く影響を与えている関係性のなかには、家族や友人や恩師だけでなく、この国の歴史文化や風土までも含まれるでしょう。

 「風の旅人」第23号の特集、OWN LIFE で、自分の生の営みを構成する様々な関係性へと思いをめぐらし、心の旅を楽しんでいただければ幸いです。

雑誌『風の旅人』編集長 佐伯 剛

【 表紙 】

松井良寛

【 写真 】

【 連載 】

【 NOW-HERE-EVERYWHERE 】