トップページ | 最新号紹介 | バックナンバー紹介 | オンラインショップ | 『風の旅人』について
東の空に昇る太陽と、西の空に沈む月は、
深いところでつながっている。
太陽も月もとどまることはないが、
いつか同じ場所に還ってくる。
絶えず変化する宿命を持ちながら、
還るべき時に、還るべきところに還る。
この世のモノゴトは、
その厳粛な摂理を反映した関係を結んでいる。
© Mizukoshi Takeshi
© Mizukoshi Takeshi
© Ishimoto Yasuhiro
© Ishimoto Yasuhiro
© Ishimoto Yasuhiro
※掲載写真の印刷物への使用は法律で禁止されています。
定価 ¥1,200(税込)
全146ページ 30×23cm
伊勢神宮は20年に1度、新しく作り直され、日本の都市も、ヨーロッパの都市のように過去の状態を維持することを優先するのではなく、常に新しくなるダイナミズムのなかにあります。
目に見える外観の姿形は朽ち果ててゆく宿命を逃れることができないから、それに執着しない。私たち日本人の意識の深層には、そうした世界観が脈々と受け継がれているような気がします。
そうした世界観は、生き生きと循環するものとして世界を捉えることのうえに成り立っており、それゆえ伊勢神宮などにおいては、姿形を解体した後、その木材を新たに生かすことが、とても重視されています。
しかし残念ながら今日の社会においては、次々と解体して新しくしていくことのみに視点がおかれ、その状況分析ばかりが行われています。
変化することは自然の摂理ですが、外観がどれだけ変化しても変わらないものがあります。そして、それは、目に見えにくいものです。目に見えにくいけれど確かに存在していて、それがあるからこそ、モノゴトの関係性が健全に保たれ、世界はバランス良く循環していく。
そうした関係性を司る力こそが「いのち」であり、その「いのち」に目を配り、気を配り、心を配りさえすれば、たとえ混沌のなかにあっても新たな視界を得て、ちがう景色が見えてくるのではないかと思います。
「風の旅人」第22号の特集、SIGN OF LIFE で、古いものに新しいものが重なって響き合う、心の旅をお楽しみいただければ幸いです。
雑誌『風の旅人』編集長 佐伯 剛
ハリー・グリエール
PRIMARY PLACE / 鎮守の森
photos / 水越武
REMEMBRANCE OF BIRTH / 伊勢神宮
photos / 石元泰博
CURRENT OF THE CITY / 東京
photos / ハリー・グリエール
NOSTALGIA / 日本のまち
photos / 高梨豊
PEOPLE TIME
photos / 小松健一
TIME AND SPACE / 東京、どこでもないどこか
photos・text / 中根静男
万葉集 / 書
御園 平
見ようとする意思
text / 小栗康平
ニヒリズムを超えて
text / 佐伯啓思
風土への思い
text / 酒井健
斜線の旅
text / 管啓次郎
いまここ、あるいは、ここでないどこか
text / 田口ランディ
何が現実か
text / 日髙敏隆
現代生活のなかの絵画
text / 古谷利裕
時への視線
text / 保坂和志
暮らしと信仰
text / 前田英樹
今、ここから全ての場所へ
text / 茂木健一郎
大いなる錯覚と、ヒトのしあわせ
text / 養老孟司
結末のない旅
photos・text / 関野吉晴
見える現実、見えない現実
text / 武田徹
日本の鬼 鬼神のこころ
photos・text / 宗形慧
暴走の記憶
text / 森達也