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『風の旅人』 22号

FIND the ROOT 「世界」と「人間」のあいだ

SIGN OF LIFE 永遠の現在

東の空に昇る太陽と、西の空に沈む月は、
深いところでつながっている。
太陽も月もとどまることはないが、
いつか同じ場所に還ってくる。
絶えず変化する宿命を持ちながら、
還るべき時に、還るべきところに還る。
この世のモノゴトは、
その厳粛な摂理を反映した関係を結んでいる。

PRIMARY PLACE / 鎮守の森

© Mizukoshi Takeshi

© Mizukoshi Takeshi

REMEMBRANCE OF BIRTH / 伊勢神宮

© Ishimoto Yasuhiro

© Ishimoto Yasuhiro

© Ishimoto Yasuhiro

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※掲載写真の印刷物への使用は法律で禁止されています。

vol.22 2006年10月発行

定価 ¥1,200(税込)
全146ページ 30×23cm

 伊勢神宮は20年に1度、新しく作り直され、日本の都市も、ヨーロッパの都市のように過去の状態を維持することを優先するのではなく、常に新しくなるダイナミズムのなかにあります。
 目に見える外観の姿形は朽ち果ててゆく宿命を逃れることができないから、それに執着しない。私たち日本人の意識の深層には、そうした世界観が脈々と受け継がれているような気がします。
 そうした世界観は、生き生きと循環するものとして世界を捉えることのうえに成り立っており、それゆえ伊勢神宮などにおいては、姿形を解体した後、その木材を新たに生かすことが、とても重視されています。
 しかし残念ながら今日の社会においては、次々と解体して新しくしていくことのみに視点がおかれ、その状況分析ばかりが行われています。
 変化することは自然の摂理ですが、外観がどれだけ変化しても変わらないものがあります。そして、それは、目に見えにくいものです。目に見えにくいけれど確かに存在していて、それがあるからこそ、モノゴトの関係性が健全に保たれ、世界はバランス良く循環していく。
 そうした関係性を司る力こそが「いのち」であり、その「いのち」に目を配り、気を配り、心を配りさえすれば、たとえ混沌のなかにあっても新たな視界を得て、ちがう景色が見えてくるのではないかと思います。
 「風の旅人」第22号の特集、SIGN OF LIFE で、古いものに新しいものが重なって響き合う、心の旅をお楽しみいただければ幸いです。

雑誌『風の旅人』編集長 佐伯 剛

【 表紙 】

ハリー・グリエール

【 写真 】

【 連載 】

【 NOW-HERE-EVERYWHERE 】